アームストロング船長を描いた映画『ファースト・マン』
【2019年2月5日 星ナビ編集部】
紹介:中野太郎(しぶんぎ社)
(「星ナビ」2019年3月号「News Watch」より抜粋)
近年、『スター・ウォーズ』のようなスペースオペラだけでなく、『ゼロ・グラビティ』『インターステラー』『オデッセイ』『ドリーム』など、科学考証にこだわるハードSFや宇宙開発競争時代の実話に題材を採る作品が増えている。民間企業の宇宙進出が現実のものとなり、「宇宙」が絵空事ではなく人々の身近な存在になってきた時代を反映しているのだろうか。
映画『ファースト・マン』は、アポロ11号の船長として人類史上初めて月面に降り立ったニール・アームストロングとその家族の姿を描いている。原作は2005年に出版された伝記で、これまでマスメディアの取材をほぼ全く受けなかったアームストロングが自身について初めて詳細に語り話題となった。監督のデイミアン・チャゼルと主演のライアン・ゴズリングは2017年にアカデミー賞6部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』と同じコンビだ。
この作品では、月着陸という人類初の偉業の裏側でアームストロングが直面した数々の喪失や死の恐怖を丹念に描いている。帰還後、一躍米国の英雄となったアームストロングだが、早々に宇宙飛行士を引退し、隠遁者とも呼ばれる地味な後半生を過ごした。この映画で描かれる30代のアームストロングの体験が、その後の彼の人生にどんな影響を及ぼしたのか、想像してみるのも面白い。
ファースト・マン(原題:FIRST MAN)
- 監督:デイミアン・チャゼル
- 主演:ライアン・ゴズリング
- 脚本:ジョシュ・シンガー
- 配給:東宝東和
- 公開:2019年2月8日(金)全国ロードショー
- 公式サイト:https://firstman.jp/
〈関連リンク〉
- 公式サイト:https://firstman.jp/
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