若田さんISSに到着、5度目の宇宙飛行

このエントリーをはてなブックマークに追加
若田光一さんたち4名を乗せた宇宙船「クルードラゴン」が10月6日に打ち上げられ、7日朝に国際宇宙ステーションに到着した。若田さんたちは約半年間ISSに滞在する予定だ。

【2022年10月7日 JAXANASA

若田光一さんら4人の宇宙飛行士が搭乗した宇宙船「クルードラゴン」5号機(クルー5「Endurance」)を搭載したファルコン9ロケットが、日本時間(以下同)10月6日1時0分に米・フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。クルー5は12分後にロケットの第2段から切り離され、地球周回軌道へ投入された。一方、ファルコン9の第1段目は、洋上船への着陸に成功した。

クルー5の打ち上げ
クルー5の打ち上げ(提供:NASA/Joel Kowsky)

クルー5は順調に飛行を続け、7日の6時1分にISSとドッキングした。7時49分にはハッチが開かれ、若田さんはNASAの宇宙飛行士Nicole MannさんとJosh Kassadaさん、ロシア・ロスコスモスのAnna KikinaさんとともにISSへ入室した。若田さんたちは今後、約半年間ISSに滞在する。

ISSへ入室した若田さん
ISSへ入室した若田さん(提供:NASA TV)

若田さんの宇宙飛行は5回目で、日本人としては最多となる。ロケットの第2段からクルー5が分離された後に、若田さんは地上との交信で、次のように元気に語っている。「JAXAの支援隊のみなさん、非常にスムーズな打ち上げでした。打ち上げご支援いただいた皆さん、応援に駆けつけてくださった皆さん、ありがとうございました。この調子でチームワークをもって頑張ります。Thank you for your support!」

《JAXA理事長 山川宏さん談話より抜粋》

今回、若田宇宙飛行士の長期滞在では、「夢・探求心・思いやり」をミッションテーマとして掲げ、地上の運用チームおよび各国の宇宙飛行士クルーと連携し、微小重力環境等を利用した科学研究や将来の月探査につながる技術実証から、次世代の人材育成の一環として、国内外の学生等からの提案による宇宙実験の実施などのSDGsへの貢献に資する取組まで、様々なミッションを実施します。

若田宇宙飛行士にはこれまでの経験を活かし、様々な分野で数多くの素晴らしい成果を創出することを期待しております。

クルー5打ち上げ中継の録画「NASA's SpaceX Crew-5 Mission Launches to the Space Station」(提供:NASA、以下同)

クルー5のISSへの接近からドッキング、宇宙飛行士のISS入室までの中継録画「Crew-5 Mission | Approach and Docking」

〈参照〉

〈関連リンク〉