【星ナビレポート】超小型人工衛星「EYE」で宇宙撮影体験

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ソニー「STAR SPHERE」プロジェクトの、人工衛星「EYE」による宇宙撮影体験への参加者が2月より順次募集開始となる。昨年12月に行われた先行体験の様子をレポートする。

【2024年1月18日 星ナビ編集部

レポート:星ナビ編集部

ソニーが進める「STAR SPHERE(スタースフィア)」プロジェクトの超小型人工衛星「EYE(アイ)」を通した宇宙感動体験が、この2月ごろより提供予定だ。

STAR SPHEREプロジェクトでは2023年1月に、ソニー製カメラを搭載したEYEを打ち上げた。その後、3月に姿勢制御に関する問題が発生したものの、姿勢制御を工夫してカメラの機能テストを実施し、現在では宇宙からの景色を写真や動画、ライブストリーミングで地上に届けることに成功している。

超小型人工衛星「EYE」
超小型人工衛星「EYE」のイメージ(提供:ソニー、以下同)

昨年12月に行われた「宇宙撮影体験」先行体験会で、撮影体験に参加してみた。コースはオリジナリティのある1枚を撮る「スペースフォトグラファー養成講座」と、宇宙旅行に行ったような写真が撮れる「地球の見どころガイドツアー」の2つだ。どちらもSTAR SPHEREのナビゲーターが撮影をサポートしてくれる。

ガイダンスの後、Webアプリケーション「EYEコネクト」を使用して衛星の位置などをシミュレーションしながら、カメラのシャッターを切る箇所をリクエストした。地球を含めた写真を撮ったり、星座や惑星が入るような構図にしたりするなど、どんな写真を撮るか考えるだけでワクワクする。EYEは指定した日時に撮影を行ってくれるが、アングルのズレや気象条件により意図とは異なる写真が撮影されることもあり、実際に出てくる写真は予測できない。しかしこれも楽しいポイントだ。撮影した宇宙写真は自身で自由に使うことができるほか、公式サイトの「宇宙視点ギャラリー」にも掲載される。

EYEコネクト
Webアプリケーション「EYEコネクト」。アカウント登録すると自分の端末からアクセス可能。EYEが宇宙空間を飛んでいる様子を見るだけでワクワクする

EYEコネクトはアカウント(クルー)登録すれば誰でも無料で利用できる。実際にEYEが見る宇宙の景色を体験できるので、人工衛星操作の模擬体験として活用するのも楽しい。

第1回「宇宙撮影体験」の募集期間は2月13日(火)~25日(日)。募集人数は30組とのこと。詳細は決まり次第、公式サイトやX、メールマガジンでお知らせとのことなので、クルーに登録して待とう。

今回の宇宙撮影体験は「星ナビ」2024年3月号(2月5日発売)で詳しく紹介する予定だ(執筆はロケットアイドルVTuber・宇推くりあさん)。先行体験のレポートや、宇推さんが実際にEYEにリクエストした写真も掲載する。

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