天体撮影向けの冷却システム搭載CMOSカメラ「ZEUS 455C PRO」「ZEUS 455M PRO」発売
【2024年8月10日 星ナビ編集部】
サイトロンジャパンが、Player One Astronomy社の約6117万画素の35mmフルサイズフォーマット冷却CMOSカメラ「ZEUS 455C PRO」、「ZEUS 455M PRO」を新発売。
- ■ 発売概要
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- 商品名:
- 「ZEUS 455C PRO」
- 「ZEUS 455M PRO」
- ブランド名:Player One
- 希望小売価格:オープン価格
- 市場予想価格(※サイトロンジャパンによる予想価格で、実売価格とは異なる):
- ZEUS 455C PRO(カラー):750,000円前後(税込)
- ZEUS 455M PRO(モノクロ):770,000円前後(税込)
- 発売日:8月6日(火)
- 商品名:
■製品仕様
- SONY製IMX455センサー搭載
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- IMX455は、SONY製の6100万画素フルサイズフォーマットセンサー。1画素あたり3.76μmの微細なピクセルピッチによって高解像度な画像を得られる。裏面照射型のSTARVISテクノロジーを搭載し、モノクロカメラで最大約91%、カラーカメラで最大約80%の極めて高い量子変換効率と低読み出しノイズを実現している。また、光の情報をデジタル信号に変換するADCは高分解能な16bitを搭載し、星間分子雲のようなごく淡い天体のわずかな階調差も記録することができる。
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- 最大71.6Ke-の飽和電荷容量
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- Player Oneの独自のチューニングにより、IMX455のカタログスペックでは51ke-の飽和電荷容量(FullWell)を71.6ke-まで拡張している。低gainの時は輝度差の大きな対象を撮影しても白飛びしにくく、表現の幅がより広がる。
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- デュアルTEC冷却システム
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- 2つのTEC(冷却素子)を用いてセンサーを冷却するデュアルTEC冷却システムを搭載。センサーチャンバーの構造の最適化、テフロンスペーサーによる伝導熱(ヒートバック)の軽減、大型ヒートシンクによる効率的な排熱により、最大で外気温−35℃の強力な冷却が可能。また、冷却による結露を防ぐための結露防止ヒーターを内蔵。
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- 先進的なUSB Type-Cを採用
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- カメラとパソコンの接続には、先進的な規格であるUSB3.0 Type-Cを使用する。USB Type-Cにはコネクターの裏表の区別がなく、迅速で確実な接続が可能。オートガイダーなどのアクセサリー用のポートも用意されており、接続にはUSB2.0 Type-Cを使用する。
- 合理的な筐体設計
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- 唯一無二の八角形の特徴的ボディは、見た目の美しさだけではなく、カメラを取り扱う上でも使いやすい工夫にあふれている。美しい天体写真を撮影する際、東西南北の軸に対するセンサーの長辺、短辺の直交性は重要だ。ZEUSのボディにはセンサーの辺に対応する位置にボディの平面があり、セッティングや構図の変更時に、容易に角度を合わせることができる。
- 望遠鏡との接続部分は円形になっており、一部のプライムフォーカス鏡筒に使用した際に回折光を円形に保ち、星像に与える遮蔽の影響を最小限にとどめる効果が期待できる。
- 取り扱いやすいセンサーチルトプレート
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- カメラを望遠鏡に取り付けた状態でも簡単に操作ができるチルトプレート形状を採用。各辺に対応した位置に調整ネジがあり、スケアリングの調整に際してより直感的に傾きを修正することができる。チルトプレートと本体の間には遮光性に優れたシェーディングパッドが装着されており、隙間からの迷光の心配がない。
- 豊富な階調表現が可能な16bitADC搭載
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- ZEUSシリーズでは、センサーからのアナログ信号をデジタルに変換するコンバーター(ADC)に16bitの高分解能なものを使用。12bitADCの16倍、14bitADCの約4倍の高い分解能を持ち、センサーから出力されるごくわずかな階調差も精密に記録する。
- DDR3 512MB大容量キャッシュメモリ搭載
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- 本体内部に512MBの大容量DDR3キャッシュメモリを搭載。フレームのドロップを回避し、読み出しを安定させることでリードアウトノイズやアンプグローを大幅に減らす効果がある。
- HCG(high conversion gain)モード
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- Player Oneのカメラには独自のHCGモードを装備。HCGモードは、ハイゲイン設定時に読み出しノイズを大幅に低減し、低ゲインと同じ高ダイナミックレンジを維持できる。
- デッドピクセルサプレッション(DPS)テクノロジー搭載
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- DPSテクノロジーが搭載されたPlayer Oneのカメラは、ホットピクセルやクールピクセルと言った欠損画素(デッドピクセル)を自動で判別し、カメラ内部のメモリへ記録することで撮影時に自動的に補正を行う。これによりデッドピクセルを大幅に抑制することができる。
- ノンアンプグロー
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- IMX455センサーにはアンプグローがなく、センサー全域で極めて均一な受光特性を持つ。
- 2種類の画素読み出しモード
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- ZEUSシリーズのカメラにはNormalモードとLowNoiseモードの2種類の異なる特性を持った画素読み出しモードを搭載。LowNoiseモードでは読み出しノイズが大幅に低減され、長時間露光時により低ノイズな画像を得ることができる。
- キャプチャーソフトでの使用について
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- 2024年8月時点で、ZEUSシリーズのカメラはASCOMカメラに対応しているキャプチャーソフト(SharpCap, N.I.N.A, AstroPhotographyToolなど)で動作する。ネイティブ対応については、各キャプチャーソフトの対応機種を確認のこと。カメラとの接続の際は、Player One Astronomy社が無料配布する専用のASCOMドライバーが必要となる。
- ■主な仕様
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- 製品名:ZEUS 455C PRO/ZEUS 455M PRO
- センサー:SONY IMX455 裏面照射型CMOSセンサー
- フォーマット:フルサイズ(36mm×24mm)
- 解像度:9576×6388(約6117万画素)
- ピクセルピッチ:3.76μm×3.76μm
- シャッター:ローリングシャッター
- シャッター速度:32μs~2000s
- QE:約80%(カラー)/約91%(モノクロ)
- 飽和電荷容量:71.6ke-
- ADC:16bit
- 読み出しノイズ:4.2-1.27e-
- HCGモード:対応(gain125~)
- FPS:解像度/10bit ADCモード/16bit ADCモード
- 9576×6388/6.5FPS/3.2FPS
- 3840×2160/47FPS/11FPS
- 1920×1080/105FPS/22FPS
- 800×600/184FPS/39FPS
- 保護ガラス:ARコートクリアガラス(直径φ55mm/厚さ2mm)
- フランジバック:17.5mm/12.5mm(チルトプレート取り外し時)
- データポート:メインケーブルUSB3.0(Type-C)、アクセサリーUSB2.0(Type-C)
- 電源:DC12V 3A(最大) 内径φ2.1mm外径φ5.5mmセンタープラス
- 冷却方式:デュアルTECクーラー
- 冷却能力:外気温-35℃±2℃
- 動作温度:-10℃~60℃
- 動作湿度:0%~80%
- 内部キャッシュ:512MB DDR3
- 接続規格:M54 P0.75mm/M48 P0.75m(M54-M48変換リング付属)
- 50.8mm差し込み
- 質量:約650g
- 筐体最大外径:90mm
- 対応OS:Windows7,8,10,11
- 付属品:カメラ本体、USB3.0Type-C to Aケーブル(2m)、USB2.0Type-C to Cケーブル(0.4m)、USB2.0Type-C to Aケーブル(0.4m)、六角レンチ、セミハードケース、ハンドブロワー、M54-M54 17.5mm、アダプター、M54-M48 20mmアダプター、M54-M54 20mmアダプター、M54-M48変換リング、ケーブルバンド、予備ネジ
【センサー特性】
【冷却温度によるダークノイズ量】
【感度特性(モノクロ)】
【感度特性(カラー)】
〈参照〉
〈関連リンク〉
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