とうとう南半球にやってきてくれました。ニュージーランドの澄み切った青空の中で、日焼け止めクリームを塗りながらの撮影も行いましたが、真昼間から肉眼で尾まで見えたのには、正直驚きました。薄明時間が長いので、何処まで長い尾が見えるか分かりませんが、これから天候が許す限り毎日追いかけてみたいと思います。
1月11日~13日の夕空に撮影したマックノート彗星5態です。11日は快晴の夕空、12,13日は雲間からの撮影ですが、それぞれに特徴のある良い写真が撮れました。
友人宅に押しかけて撮らせていただきました、
この彗星は私の一生の記憶に残ります。
山に周囲を囲まれた長野県は高度が低い天体の撮影に向いているところがなかなかありません。この画像も山の端に太陽が沈んでから23分後の撮影です。(日没は16時59分でした)すばらしく頭部が明るく、バードウォッチング用の8×30の双眼鏡でも頭部と尾がはっきりと見えました。金星と比較しても明るく感じました。
西空が雲で覆われていてあきらめかけていたのですが、太陽が雲に隠れされた後に見つけることができました。あんなに明るい空の中で、一目見て「彗星だ」とわかる姿をしていたので、感動です。
フイルターR64使用でマックノート彗星がモニターで直に捕らえられた。
白昼の彗星を観測する希有の天文イベントに、立ち会う事ができました。下段は、モノクロ強調処理。
彗星が露出1/125秒で写るなんて本当に驚きです。
白昼の撮影でも0.1度を超える尾が写りました。これは透明度の悪い平野部からの撮影ですが、標高の高い場所でコンポジット枚数をもっと稼げばずっと良い結果が得られるかもしれませんね。
明け方や夕方に挑戦しても、雲に阻まれて見えなかったため、白昼の彗星に挑戦してみました。望遠鏡を向けると、眼視で簡単に見えてしまいました。ただ、太陽に近すぎて、鏡筒に太陽光が入るため、自分の頭で影を作りながらリモコン撮影しました。1/8000秒露出で写ってしまう彗星というのは、驚異的です。
天気予報で晴間を予測して西伊豆へ。予定撮影ポイントに10Kmを残して17:10とタイムリミット目前。急遽、西が開けた場所を探し何とか撮影に成功。セッティングを含め7分程度で地平線下に消えて行きました。今回の機材選択のポイントは、夕陽で長時間露光ができない事、ステライメージでソフトビニング+コンポジットを前提に、野鳥撮影に使っているデジスコーピング機材の方が焦点距離が1000mm程度~3000mm程度と自在で、尚且つ下手なD-SLR+直焦で写すよりも実効F値が小さいので速写性に優れているのが主な理由です。
マックノートを見るのは今月に入って4回目ですが、これが最後となりました。
(1枚目)昼間に試しに撮ってみようとカメラを向けたら、ファインダー越しに輝いているのが見えて驚きました。尾もしっかり見えていました。
(2枚目)日没前から肉眼で確認できました。夕空ではだんだん撮りづらくなってきましたね。