こぐま座β流星群、予報時間通りに突発出現
【2000年12月26日 NASA Leonid MAC News (2000.12.23)】
NASAの「しし座流星群の航空機上からの多種観測装置による観測キャンペーン (Leonid Multi-instrument Aircraft Campain) 」のニュースによると、「こぐま座β流星群」が世界時12月22日午前5時〜午前9時30分にかけ突発出現を起こした。Esko Lyytinen氏による電波観測結果によると、最大のピークは世界時7時20分±10分ごろであったという。
また、カリフォルニア州のPeter Jenniskens氏によるビデオ観測の暫定的な結果によると、電波観測でのピークのすぐ後の世界時午前8時7分〜8時19分にかけてのZHR[*]は50程度であったようだ。これは、大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」に匹敵する規模の出現である。
NASAの科学者であるPeter Jenniskens氏 (NASAエイムズ研究センター・地球外知的生命探査研究所) と同僚のEsko Lyytinen氏は、2000年のこぐま座β流星群は世界時12月22日午前7時29分ごろをピークとする突発出現を起こす可能性があると最近発表していた。今回の結果は、この予報によく整合するものである。
なお、この予報は、1999年・2000年のしし座流星群の出現ピーク時刻を的中させた手法と同様の手法により算出されたものである。
[*] ZHR: 天頂修正時間平均流星数。観測された流星数から、極限等級6.5等の雲がまったくない空で、放射点 (輻射点) が天頂にあると仮定した条件での流星数を計算したもの。
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