火星の地表は変化に富んでいてとても魅力的

【2001年11月9日 Mars Global Surveyor(10 月 30 日)】

(写真 1) (写真 2)

(写真 3) (写真 4)

MGS が撮影した 4 枚の写真。(左上)スキャパレリ・クレーターに見られる古い多層の岩、(右上)ウェスト・ユートピアの北の平原に見られる裂け目や小さな穴、(左下)ハーシェル・クレーターの砂丘、(右下)ガンジス・カズマ地滑りの先端(写真提供:NASA / JPL / Malin Space Science Systems)

NASAJPL(ジェット推進研究所)のマーズ・グローバル・サーベイヤー(以後 MGS)が撮影した最新の写真が、先月 30 日に Malin Space Science Systems(MGS の運営機関)から公開された。4 枚の写真には火星地表のさまざまな様子が写っており、とても魅力的だ。

MGS は 1996 年 11 月に打ち上げられ、1997 年の 9 月に火星周回軌道に入った。低空から火星全体の地表や大気、内部構造に関する多くの調査をしてきた。1999 年 3 月にマッピングを、今年 1 月には他の重要な任務を完了し、現在は延長して探査を続けている。

これまでの調査の中で重要なものとして、地表近くに液体の水があるかもしれない痕跡を発見したことや、火星の磁場の局在化を示したことなどがある。先月末に火星周回軌道に入った 2001 マーズ・オデッセイと共に、今後も火星の謎を解き明かす多くの手がかりを与えてくれるだろう。

今回公表された写真はいずれも Mars Orbiter Camera(火星周回カメラ)で撮影されたものである。地滑りの跡、砂丘、峡谷、何層にも重なる岩など、火星表面のさまざまな姿が見てとれる。

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