【新製品情報】カシオ、動画撮影機能を強化したデジタルカメラ「EXILIM PRO EX-P505」など2機種を発表
【2005年2月4日 カシオ計算機株式会社】
カシオ計算機株式会社は、500万画素、光学5倍ズームレンズを搭載、そしてMPEG-4形式の動画撮影も可能な新モデル「EXILIM PRO EX-P505」を2月17日から、720万画素、キヤノン製光学4倍ズームレンズを搭載した「EXILIM PRO EX-P700」を2月9日より発売すると発表した。価格はいずれもオープン。
「EXILIM(エクシリム)PRO」シリーズは、高画質・高速動作・省電力化・小型化を売りにした、中・上級者向けのコンパクトデジタルカメラ。今回発表された「EX-P505」が、EXILIMシリーズとしては初めて動画機能を前面に押し出したモデルとなる。
「EX-P505」は、有効500万画素CCDと、光学5倍ズームレンズを搭載し、毎秒30コマでMPEG-4形式の動画が撮影できるのが特徴。アングル撮影が可能な回転式の2.0型TFT液晶を搭載しており、いかにも動画重視のように見えるが、静止画の機能も充実している。絞り優先・シャッター速度優先・マニュアル露出の撮影モードを装備し本格的なマニュアル撮影が楽しめるほか、約0.8秒の高速起動、シャッターを押してから画像を取り込むまで約0.01秒のレリーズタイムラグを実現した。
動画面でも、サンプルの中からシーンを選ぶだけで思い通りに撮影できる「ムービーベストショット」、シャッターを押す瞬間の前後合わせて8秒までムービーが撮影できる「ショートムービー」、シャッターレリーズの5秒前から記録する「パストムービー」といった多彩な機能を備えている。特に、カメラを被写体に向けていれば、5秒以内の決定的瞬間の撮り逃しや撮り損ねを“なかったこと”にできる「パストムービー」機能は、天体撮影でも色々と応用が利きそうだ。
一方、「EX-P700」は、昨年2月に発売された「EX-P600」の後継機種。画素数が600万画素から700万画素にアップし、本体色がシルバーからブラックに変更された。その他の基本的な仕様は「EX-P600」と同等だが、ホワイトボードや名刺など四角いものを斜めから撮影しても正面から撮影したように補正を行う「ビジネスショット」など、いくつかの機能が新たに追加されている。
「EXILIM PRO EX-P505」と「EXILIM PRO EX-P700」の主なスペック
機種名 | 「EX-P505」 | 「EX-P700」 |
---|---|---|
撮像素子 | 1/2.5型正方画素原色CCD (総画素数:525万画素/有効画素数:500万画素) |
1/1.8型正方画素原色CCD (総画素数:741万画素/有効画素数:720万画素) |
記録フォーマット | 静止画:JPEG(Exif Ver2.2)/DCF準拠/DPOF対応 動画:AVI形式MPEG-4準拠 音声:WAV |
静止画:JPEG(Exif Ver2.2)/DCF準拠/DPOF対応 動画:AVI(Motion JPEG) 音声:WAV(モノラル) |
記録媒体 | 内蔵フラッシュメモリー(画像記録エリア:7.5MB)、SDメモリーカード/MMC対応 | 内蔵フラッシュメモリー(画像記録エリア:8.9MB)、SDメモリーカード/MMC対応 |
動画 | 640×480(高品位)約4.2Mbps(30fps) 640×480(標準)約2.2Mbps(30fps) 320×240(長時間)約790 kbps(15fps) |
320 x 240 約300kbs(15fps) |
焦点距離(35mm換算) | 約38.0〜190.0mm | 約33.0〜132.0mm |
F値 | 3.3〜3.6 | 2.8〜4.0 |
ズーム | 光学:5倍、デジタル:8倍(光学ズーム併用時40倍) | 光学:4倍、デジタル:4倍(光学ズーム併用時16倍) |
撮影可能距離 | 静止画…標準:約40cm〜∞、接写:1〜50cm(W) 動画…標準:約10cm〜∞、接写:1〜50cm(W) |
標準:約40cm〜∞ 接写:約10〜50cm(W)、約40〜50cm(T) |
撮像感度 | オート/ISO50/ISO100/ISO200/ISO400 | オート/ISO80/ISO160/ISO320/ISO640 |
シャッター | CCD電子/メカシャッター併用、静止画・絞り優先…1/8〜1/2000秒、シャッター速度優先・マニュアル露出…60〜1/2000 | CCD電子/メカシャッター併用、バルブ、60〜1/2000秒(マニュアル露出時) |