長さ80万km!最大級プロミネンスを動画で見よう

【2010年4月22日 NASA

NASAの双子の太陽観測衛星STEREOが、太陽の表面に現れた巨大なプロミネンスをとらえ、その動画が公開された。映像では、発生したプロミネンスが上昇しながら最大80万kmの長さにまで伸びたあと、宇宙空間へ消えていくようすを見ることができる。


(観測された巨大プロミネンスの画像)

観測された巨大プロミネンス。クリックで拡大(提供:NASA)

太陽観測衛星STEREOは紫外線の波長による観測で、今月中旬に太陽の表面に発生した巨大なプロミネンスを撮影した。

プロミネンスは低温ガスのかたまりで、日食時に太陽の縁から燃え上がる炎のように噴き出しているようすが見られることから「紅炎」とも呼ばれる。彩層から生えているように見えるものやコロナ中に浮いている雲のようなものなど、さまざまな形のものが現れる。温度は数千度から1万度ほど、高さは5万kmから大きなものでは10万kmを超えるものもある。

今回撮影されたプロミネンスは、これまでに観測されたものの中でも最大級規模で、最大の長さは80万kmほどだったとみられている。観測は約19時間にわたって行われ、その全貌が12秒に短縮された動画として公開された。動画では、太陽の表面に発生したプロミネンスが上昇しながら、みるみる巨大な噴出となり、やがて宇宙空間へ広がり消えていくようすを見ることができる。

なお、STEREOがとらえたプロミネンスの動画は、以下の「参照」リンク先で見ることができる。