ベイリーズビーズ観測から太陽の大きさを測定

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【2012年5月25日 金環日食限界線研究会

21日の日食でベイリーズビーズを観測し、そのデータから太陽の大きさを求めるというプロジェクトが行われた。観測の結果求められた太陽半径の暫定値は69万6010km。今後数か月かけてさらに詳細な解析が行われる。


金環食帯とその限界線

金環食帯とその限界線。陸地の多い北限界線など各地で観測が行われた。クリックで拡大(提供:「金環日食限界線共同観測プロジェクト」ウェブサイトより)

ベイリーズビーズが現れた日食

金環食のリングがつながる瞬間、右下に現れたベイリーズビーズ。クリックで拡大(撮影:埼玉県上尾市にて門田健一)

この観測は5月21日の金環日食の限界線を研究する有志の会による3つのプロジェクトのうちの1つで、太陽と月の縁が重なる瞬間に月の地形の凹凸から光がこぼれる「ベイリーズビーズ」(ベイリービーズとも)の観測から、限界線の位置や太陽の大きさを詳細に決定するという試みだ。

日本列島を貫く北限界線付近など23箇所のうち11地点で観測に成功。鹿児島・せんだい宇宙館の早水勉さんと国立天文台の相馬充さんがデータを解析・計算し、太陽半径の暫定値が696,010km±20kmと求められた。

プロジェクトでは今後数か月かけてさらに多くの観測データをとりまとめ、より詳細な数値を出していく見込みだ。

またその他のプロジェクトでは、それぞれの地点から日食がリングにつながったかそうでないかを報告して限界線の位置を調べたり、観測画像を集めて全国での食の様子を同時進行で見る教育的動画を作成するなどの試みも行われている。


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星ナビ7月号は「金環日食を振り返る」大特集

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