14日夕方、月を目じるしにパンスターズ彗星を探そう
【2013年3月14日 アストロアーツ】
日没後の西の空でパンスターズ彗星の目撃報告が各地から届いている。一方で「どこを探したらいいかわからない」「見つからない」という声も多い。今日14日の夕方は、三日月が西の空にあり、彗星を探す良い目じるしになってくれる。
日没後の西の空の低いところに見えるパンスターズ彗星(C/2011 L4)。3月14日には月を目じるしに探しやすい。細い月の真下からやや右より(およそ時計の5時の方向)に見える。
明るさの残る空で淡い彗星の姿を見つけるには、三日月のようにわかりやすい天体が近くにある日がねらい目だ。3月10日の太陽最接近を過ぎ、今後はだんだんと暗くなっていくので、今夕の観察チャンスはぜひ活かしたい。
見やすいのは日の入りから30分〜1時間後の、西の空がある程度暗く、彗星の高度が下がりすぎていない時間帯となる。14日の日の入り時刻は札幌:17時40分、仙台:17時44分、東京:17時48分、名古屋:18時00分、大阪:18時05分、広島:18時17分、福岡:18時26分、那覇:18時39分だ。
彗星の姿をとらえるのは肉眼では難しいので、双眼鏡を準備しよう。3月11日の観望レポート「見つけた! 撮った! パンスターズ彗星」では口径が4〜5cmの双眼鏡では確認できないと記したが、12日は透明度が高く、また彗星の高度もわずかながら上がったため、口径35mmの双眼鏡でも確認することができた。