惑星分光観測衛星「ひさき」、搭載装置の初期確認を完了
【2013年11月27日 JAXA】
今年9月に打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」の装置の動作確認が11月19日までに完了した。惑星の環境に関する新たな知見に向けて、本格的な観測運用が始まる。
今年9月14日にイプシロンロケットで打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)に搭載された装置の動作確認が行われた。
観測対象を正確にとらえ続けるための視野ガイドカメラ(FOV)のテストに続いて、11月19日には極端紫外線分光装置(EUV)を用いた木星と金星の分光観測を実施し、これにより「ひさき」の初期の軌道上機能確認が完了した。これから定常観測運用が開始される予定だ。
「ひさき」は、世界で初めて極端紫外線で惑星を長期間にわたり観測する。惑星の環境に関する新たな知見をもたらすことが期待される。