Vol.25 くじら座ミラ
くじら座で光る「ミラ」という名の星は、あるときは2等星として明るく輝き、またあるときは10等まで暗くなり夜空から姿を消してしまうという、なんとも人騒がせな星です。
Vol.24 リビア・エジプト・トルコ皆既日食
3月29日、アフリカ北部から地中海を通ってトルコへぬける皆既日食が見られます。皆既の継続時間はおよそ4分間という好条件で、世界中から大勢のファンが遠征観測することでしょう。
Vol.23 北斗七星の呼び名
宵の空では冬の星座が西へと傾き、東から春の星座が顔を見せ始め、北東の空には北斗七星が立ち上がります。北斗七星は北極星を探す目印の星としてたいへん有名ですが、北極星を中心に北の空を大きく廻る北斗七星は、夜空の大時計とも呼ばれています。
Vol.22 春の星座
星座は全天で88個ありますが、季節によって見える星座はまちまちです。この時期宵の空を眺めると冬の星座が西へと傾き、東から春の星座が顔を見せ始めています。
Vol.21 明けの明星宵の明星
昨年の末、夕暮れの空に「宵の明星」として明るく輝いていた金星が、今「明けの明星」として、明け方の東の空に輝いています。その明るさは2月18日に-4.6等に達し、強烈な輝きを放ちます。
Vol.20 太陽系を回る旅人「彗星」
今年2006年3月は、ウエスト彗星出現から30年、ハレー彗星回帰から20年、ヘールボップ彗星の地球最接近から10年と、様々な大彗星たちの記念すべき節目の年です。
Vol.19 すばる食
2006年は、プレアデス星団(すばる)が月に隠される「すばる食」を何度か見ることができます。「すばる食」のシーズンは、18.6年の周期で約5年間ほど訪れ、前回は1988年から1992年にかけて起こりました。そんな注目の「すばる食」の今年の一発目が2月6日に見ることができます。
Vol.18 土星観望のチャンス
望遠鏡を使うと美しい輪をもった姿を見ることができる土星ですが、1月28日に太陽の反対側にやってきて地球との距離が最も近くなります。そのためその姿は大きく、明るくなり、絶好の観望チャンスとなります。さらに、この時期かに座のM44・プレセペ星団と並んで見えるので、それは美しい眺めになるでしょう。
Vol.17 しぶんぎ座流星群
2006年は、お正月から最高の条件で流星をみることができます。1月4日の未明に見られる「しぶんぎ座流星群」です。でも、ちょっとまってください。しぶんぎ座って知ってますか?ふつう、流星群の名前は流星が流れる中心の点にある星座で呼ばれます。しぶんぎ座という星座は存在しません。では、なぜ「しぶんぎ座流星群」と呼ばれているのでしょうか?
Vol.16 カノープスを見よう
この時期、東北地方の南部より南の地方で、真夜中の空に、とても縁起のよい星を見ることができます。全天ではシリウスに次いで2番目、南半球の星空の中では1番明るい恒星の「カノープス」が、真夜中に南の地平線すれすれに見えるのです。カノープスは中国では「南極老人星」と呼ばれ、一目見ることができれば長生きできるという縁起のよい星です。
Vol.15 ふたご座流星群
ふたご座流星群は毎年12月中旬に活動する流星群で、毎年コンスタントに1時間あたり20個から30個の流星が見られるという堅実な活動を見せる流星群です。残念ながら今年は16日が満月なので、この時期には一晩中月明かりに邪魔されてしまいます。ただ、流星群の活動自体は12月5日から20日ごろまで続くので、月明かりの少ない時に見てみるのも良いかもしれません。
Vol.14 冬の星座
冬は一年中でもっとも星空がきれいな季節です。日が沈むのが早いので、星空を眺めることができる時間が長く、また上空の空気の流れが強いので星がキラキラとまたたき、他の季節にくらべると、星空の印象がより強くなります。忙しい中でも、ちょっと一息入れたいときには、ぜひ夜空を見上げてみてください。
Vol.13 小惑星探査機はやぶさ
「はやぶさ」は、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発して打ち上げた小惑星探査機で、小惑星「イトカワ」とランデブーを行い、表面でサンプルを回収して地球に持ち帰るのが最大の目的です。成功すれば、月以外の天体からの世界初のサンプル・リターンとなり、今、世界中の注目を集めています。
Vol.12 しし座流星群
2001年11月19日の未明に日本で大出現が見られ、その翌年にはアメリカで月明かりの中で大出現が見られた流星群として、このところ天文界の話題になり続けているしし座流星群が、今年も11月17日〜19日ごろ最もよく見られます。
Vol.11 火星生命の存在を探る
夜空に真っ赤に輝く火星は、太古の昔から人類のさまざまな想像をかきたててきました。特に望遠鏡でその表面が観察できるようになり、複雑な模様が発見されてからの運河や火星人に関する論争は有名です。今回はこの、火星運河と火星人の存在にスポットを当てます。
Vol.10 火星大接近
私たちの住む「地球」のすぐ外側をまわっている惑星「火星」は、2年2ヶ月毎に地球に接近して美しい姿を見せてくれます。多くの人たちが大接近した火星の、その怪しいまでのオレンジ色の輝きに胸躍らせ、天体望遠鏡で見た美しい火星表面の模様に魅了されました。その「火星」が、今月10月30日に再び大接近します。今回は「2005年火星大接近特集」をお送りします。
Vol.9 部分月食を見よう
月末に最接近を迎える火星の輝きがより一層明るさを増し、明るい星の少ない秋の星空で燦然と輝き、夜空を鮮やかに彩っています。この火星が、今月後半の主役であることは間違いありませんが、もう1つ、是非見ていただきたい天文現象があります。それは、17日の宵空で見られる「部分月食」です。今回はこの「部分月食」をピックアップします。
Vol.8 火星最接近迫る
宵の東の空から、今月末に最接近する火星がひときわ明るく輝く姿をみせはじめます。明るさはいよいよマイナス2等級に迫り、その真っ赤な輝きと相まってとても目をひきます。火星に目を奪われがちになりますが、7日は西の夕空に注目です。月齢3.9の細い月とマイナス4.2等の金星が2.5°の間隔で並び、美しく見えることでしょう。
Vol.7 すばると月のランデブー
9月23日は秋分の日。この日の太陽は真東から昇り、真西に沈んでいきます。そして、この日を過ぎると昼間の時間より夜の時間のほうが長くなり、文字通り「秋の夜長」となります。そんな中、9月22日から23日にかけて、「すばる」の名で有名なプレアデス星団に月が接近し、秋の夜空を楽しませてくれます。
Vol.6 中秋の名月
今月18日の満月は「中秋の名月」です。中秋の名月とは旧暦8月15夜の月のことで、ススキとお団子をそなえてお月見をするのが習わしとなっています。この頃の宵の東の空には、ひときわ赤く明るい火星が姿を現しています。火星のすぐ近くには、おうし座のプレアデス星団やヒアデス星団があってなかなかにぎやかです。
Vol.5 惑星のランデブー
台風一過の夜空はどこまでも高く澄み渡り、宇宙の広がりと奥深さを感じさせてくれます。9月に入ると夏の星座は夜半前には西の空に傾き、寂しげな秋の星座たちが東の中天に輝いています。今月は4日が新月ですから、月明かりに邪魔されることなく星空を楽しむことができます。
Vol.4 ペルセウス座流星群
夏は一年の中で最もたくさん流星が見える季節です。この時期は、海や高原など、都会を離れて空の綺麗なところへ出かけることも多いでしょう。ぜひ夏の天文風物詩と呼ばれる「天文花火」を楽しんでください。また、前回に引き続き、星空に関するイベントについてもお伝えします。
Vol.3 天の川を見よう
今月は5日が新月ですから、月明かりの影響もほとんどなく、星空を楽しむチャンスです。今週のピックアップでは、夕空に見える新月過ぎの細い月と、金星、木星の競演について解説します。また、夏の間、全国あちこちで開催される星空に関するイベントについてもお伝えします。
Vol.2 夏の風物詩・流星
秋には地球に接近する火星が、そろそろ見頃を迎えます(番組中で火星が昇ってくる時刻をを9時と案内していますが、11時の誤りです)。今週のピックアップでは、夏の風物詩とも言えるペルセウス座流星群をはじめとする、流れ星に関する話題をお届けします。