活用事例(2):日食観測・撮影のスケジュールを立てる
『エクリプスナビゲータ』のCGシミュレーションは「拡大表示」と、「天空表示」ウィンドウの2種類。天空表示には正距方位図法・心射図法・全天モードがあり、本影錐や、明るい1等星、惑星、黄道・白道、高度・方位を表示することができます。
この中で「拡大表示」と「天空表示」の全天モード、それに「地図」ウィンドウを適当に配置します。ここで、アニメーション機能の1倍速を使えば、家にいながらにして日食の醍醐味を味わうことができ、撮影や観測のスケジュールを立てることができます。
第2接触が近づくと「地図」上では地表に落ちた本影が時刻と共に移動し、「天空表示」では西の空から本影錐が迫ってきて「拡大表示」はダイアモンドリング状態になります。皆既中はコロナが表示され「天空表示」には明るい恒星や惑星が現れます。こうやって、コンピューターの画面を見ながら日食を実時間で擬似体験しておくことによって、撮影や観測のスケジュールを確認したり、実際の操作の事前練習をすることができ、本番での思わぬ失敗を防ぐことができます。
『エクリプスナビゲータ』の「天空表示」ウィンドウでは、本影錐、明るい1等星、惑星、黄道・白道、高度・方位の表示に加えて、欠けていく太陽を任意の時間間隔で表示させることができます。
この機能を使い、画角(カメラフォーマットと焦点距離を入力することによって自動計算)を表示させることによって、多重露光による日食の全経過を写す連続写真の構図の決定や撮影計画を立てることができます。