M108
(おおぐま座の銀河)
解説
1781年にメシャンが発見した渦巻銀河で、20世紀の研究者がメシエ天体に加えたものです。淡いので、小口径ではあまりおもしろくありません。Sc型の開いた渦巻を横から見ているものです。1969年1月に14等級の超新星1969Bが発見されています。
見つけ方
おおぐま座β星(2.4等)の1.5°東南、正確には9.7m東、43′南です。このM108の東南1°には、ふくろう星雲として有名な惑星状星雲M97があります。空の条件が良ければ、M108よりM97のほうが見つけやすいかもしれません。
双眼鏡
ひじょうに淡いので、観察は難しいでしょう。
10cm
ひじょうに淡く細長い光芒で、空が良ければ40倍ほどで観察できます。明るさは全体に一様で、特に明るい中心核のようなものは見当たりません。
20cm
多少は見やすくなりますが、淡いことには変わりなく、銀河の構造を観察するのは無理です。淡い銀河を見ることに馴れていないと、存在がようやくわかるかどうかといったところでしょう。