M32
(アンドロメダ座の銀河:アンドロメダ座大銀河の伴銀河)
解説
M32は有名なアンドロメダ座大銀河M31に寄り添うように見える天体で、実際にM31の周りを回る伴銀河の一つです。ハッブル宇宙望遠鏡による観測でこのM32の中心に大質量の天体が存在することを示唆するデータが得られており、ブラックホールがあるかもしれないと考えられています。
見つけ方
アンドロメダ座のα星、β星、γ星はほぼ等間隔に並んだ2等星ですが、真ん中のβ星からカシオペヤ座に向かって、アンドロメダ王女の腕がμ星、ν星と伸びています。この先にぼうっと広がる淡い光芒がM31で、肉眼ではっきり見えます。M32はM31から満月1個分(24′)南にあります。丸く小さな星雲状で、見馴れないと意外と見つけにくいものです。β星からは27.0m西、5°15′北です。
双眼鏡
7×50〜10×70の双眼鏡では、M31の巨大な楕円の光芒が視野を覆うように広がり、同時にM32の丸い小さな星雲状の姿と、M31をミニチュアにしたようなM110の姿が見えています。
10cm
ややいびつな丸い光斑のように見えます。なお、望遠鏡では双眼鏡で見えていたM31周辺の淡い部分が見にくくなるため、M32やM110が見つからずあわてることがあります。思ったより遠い位置にあるので、慎重に導入しましょう。
20cm
10cmとあまり印象は変わりません。これより大きな口径でも同様です。