M61
(おとめ座の銀河)
解説
おとめ座銀河団に属する比較的大きな渦巻銀河です。1926年(14等)、1961年(13等)、1964年(14等)、1999年(16等)に超新星が出現していて、さらに板垣公一さんが2006年11月24日に15等の超新星2006ovを、2008年12月26日に15等の超新星2008inを発見しました。合計発見数は6個で、メシエ天体の中ではM83と並んで最多です。さらに2014年3月にも新星状天体が発見されましたが、超新星かどうかはわかっていません。
見つけ方
銀河の中では比較的大きいといっても、おおまかな見当をつけてファインダーで探すことは不可能です。目盛環か自動導入システムを利用するのがおすすめです。付近にある明るい星としては、おとめ座ε星が適当でしょう。ε星(2.8等)からは、40.3m西、6°30′南です。
双眼鏡
倍率の高い大型の双眼鏡で、淡い円形の星雲状の姿が観察できますが、三脚に固定し星図を見ながら正確に位置を決めないと難しく、初心者にはかなり難しいでしょう。
10cm
80倍程度で観察できますが、淡い対象なので空の条件が少しでも悪いとかなり厳しくなります。中心部に明るく輝く部分があり、その周囲を淡い光斑がまるく取り囲んでいる感じがわかります。
20cm
10cmより格段に見やすくなります。100倍を超える倍率に上げてもさほど像が薄れないので、細部がよく観察できます。とは言え10cmでの見え方と大きな変化はなく、なんとなく渦状の濃淡があるように見える程度です。
30cm
渦の様子がはっきりしてきて楽しめます。