M73
(みずがめ座の星群)
解説
メシエが1780年10月4〜5日に観察し「3〜4個の星が一見したところ星雲状に見える」と記しているものです。つまり、単に少数の星が集まったものであり、海外の解説書などでは欠番としているものさえあります。散開星団に分類されることもありますが、とてもそんな風には見えません。構成する4つの星の明るさは11等級前後です。
見つけ方
やぎ座β星とみずがめ座ν星を結んで3等分した、みずがめ座ν星寄りのポイント辺りに位置していますが、なかなか探しにくいところです。1.5°西には球状星団M72があります。やぎ座β星(3.1等)からは38.0m東、2°9′北です。ファインダーではまったく位置すらわかりません。
双眼鏡
かなり暗いので双眼鏡では難しいでしょう。苦労して探すほど価値のあるものとも思えません。
10cm
小口径でも倍率をかければそれぞれの星が分離できますが、最も暗い12等の恒星を見るのは難しいでしょう。
20cm
とりあえず4個の星を分解でき、最も暗い12等の恒星も見えるようになりますが、あまり面白くありません。