M85
(かみのけ座の銀河)
解説
かみのけ座に属する銀河ですが、たまたま星座境界線で区切られてしまったためで、実際にはおとめ座銀河団を構成する銀河です。M85はM84と同じSO型銀河で、明るさといい大きさといいよく似ています。1960年12月に12等の超新星1960Rが出現しました。
見つけ方
かみのけ座とおとめ座の境界付近に位置しています。M85はしし座β星(2.1等)から36.3m東、3°37′北です。西南西約1°のところに5等級の11番星があります。
双眼鏡
たいへん淡いので、双眼鏡では難しいでしょう。好条件下で、7×50の双眼鏡を三脚に固定して注意深く観察することで、恒星状の淡い光斑をなんとか確認できます。
10cm
40〜60倍程度で、好条件下で存在がわかります。淡くわずかに楕円形の光斑です。
20cm
60〜80倍で、特徴がよりはっきりとわかるようになります。M85の8′ほど東にNGC 4394という11等のSb型渦巻銀河があって、周囲が少しにじんだ恒星状に見えます。