岩本さん、2か月連続で新彗星発見

このエントリーをはてなブックマークに追加
徳島県の岩本雅之さんが19日未明、新彗星を発見し、「岩本彗星」と名付けられた。先月の「マックホルツ・藤川・岩本彗星」に次ぐ2か月連続での新彗星発見という快挙だ。

【2018年12月21日 国立天文台

徳島県の岩本雅之さんが12月19日午前5時10分ごろ(日本時、以下同)、うみへび座の東端付近に14.5等級の新天体を発見し、国立天文台に報告した。

岩本さん撮影の発見画像
岩本さん撮影の発見画像(提供:国立天文台リリースページより)

埼玉県の門田健一さん、東京都の佐藤英貴さん(リモート観測)たちの確認観測などにより、この天体は新彗星であることが確かめられ、国際天文学連合小惑星センターによって「岩本彗星」(C/2018 Y1; Iwamoto)と命名された。

門田さん撮影の確認画像
門田さん撮影の画像。21日午前5時40分ごろ撮影

岩本さんは11月上旬にも「マックホルツ・藤川・岩本彗星を独立発見」したばかりで、2か月連続での新彗星発見である。岩本さんの名前が付けられた彗星としては3個目の発見となる。

現時点での見積もりによると、岩本彗星は来年1月下旬に近日点を通過(太陽に最接近)し、2月上旬ごろ地球に最接近する見込みで、このころに6~7等級まで明るくなる可能性がある。おとめ座からしし座へと黄道に沿って逆行するように移動し、未明から明け方に見やすい高さになるので期待したい。

※星ナビ2019年2月号で岩本さんのインタビュー記事(マックホルツ・藤川・岩本彗星の発見について)を掲載します。

〈参照〉

〈関連リンク〉