活動銀河核とかげ座BLが増光
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活動銀河核のとかげ座BLが9月上旬に12等台まで明るくなった。今後の推移に注目したい。
【2024年9月18日 高橋進さん】
とかげ座BLはおよそ10億光年の距離にあり、銀河の中心部に存在する太陽質量の1億7000万倍の超大質量ブラックホールから地球の方向に、光速の99.8%という高速の相対論的ジェットが噴出している天体です。通常の明るさはおよそ14等ですが、2022年11月に12等まで増光して話題になりました。また、2023年8月にも少し明るい状態が見られました。
とかげ座BLの模式図（作成：高橋さん）
長崎県の森山雅行さんは9月6日の観測で、このとかげ座BLが12.9等に、さらに9月7日には12.4等（いずれもCCDノーフィルター）に増光している様子をとらえました。
とかげ座BLの光度（VSOLJメーリングリストのデータから高橋さん作成）
その後は9日に13.47等、13日に13.0等と減光傾向です。今後どのように推移するかはわかりませんが、継続した観測が強く求められます。はくちょう座のデネブの東約15度の位置にあり、21時ごろに天頂付近まで昇ります。ぜひ観測をお願いいたします。
とかげ座BL周辺の星図。数字は恒星の等級（130＝13.0等）を表す。画像クリックで表示拡大（「ステラナビゲータ」で星図作成）
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