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金井三男さんによる書評
星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評（原智子さん他）
オンラインニュース編集部による書評
- Houghton Mifflin Harcourt Publishing Company
- 26.9cm×23.1cm、72ページ
- ISBN 978-0-547-13178-8
- 価格 1,304円
- ※洋書の価格は為替相場に応じて変動します。ご了承ください。
本書は昨年秋にご紹介した故草下英明氏の名訳でおなじみの「星座を見つけよう」の原書である。評者が持っている訳書の初版が1969年だが、原書初版は1954年という。本国米国でもとんでもないロングセラーというが、2008年に第2版が出版された。理由はもちろん2006年夏の冥王星「降格」である。
ともあれ、これだけ長い間売れていることこそ本書の価値を表現している。訳書もまた、五島プラネタリウム売店のベストセラーであった。
改訂版ではあるが、ぜひみなさんに原書と訳書の比較をしていただきたかったのでご紹介することにした。原書の英語は、ちょっとできる子どもなら誰でも読むことができる。いわんや大人をやである。最新惑星データは、あいにくマイルとファーレンカイト（華氏温度）で書かれているが、理科年表ででも調べて頂きながら、ぜひ挑戦されたい。太陽時と恒星時との差異についてシリウスの出没時を使って説明している点など、入門者向け天文書を執筆なさっている方にはぜひ参考にしてもらいたいものだ。また、探査機が火星などへ飛行するときも「恒星を使って計算しているのだよ」というきわめてストレートな説明には、やはり科学に対する彼我の違いを評者は感じてしまう。
草下氏の訳書とともに、あなたの書棚に本書が並ぶのを、評者は望みたい。
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