- 阪急コミュニケーションズ
- A4判
- 雑誌 27961-08
- 価格 500円
普段から書店高級雑誌コーナーで販売されていたのは知っていたが、評者は一度も手にしたことがない縁遠い存在だった雑誌。だが、神田の有名書店天文コーナーで山積みを目撃した時はもうダメ、500円玉ひとつ握ってすぐにカウンターに並んでいた。なにしろ、バイコヌール宇宙基地、ロシア航空宇宙庁ツープ管制センター、トリミノ市の宇宙服製作会社ズヴェズダ社なんて、行ったこともなければ写真を見たことすらない。ロシア宇宙開発心臓部のことなど、まるで知らなかった。もちろん、NASAやJAXAの取材記事も強烈。間近に迫った宇宙観光旅行や宇宙ホテル、宇宙建築、SETI、宇宙プロダクトなどの記事のほか、宇宙工学を専門に学べる私立キールナ宇宙高校(スウェーデン)の話もすごい。ついに来たかという感じだ。写真集といってもいい豊富な写真と、核心が書ける科学に有能なルポライターの文章に、評者は思わずルンルン気分で読み進んでしまった。