- 学習研究社
- A4判、81ページ
- ISBN978-4-05-605017-2
- 価格 2,300円
昔からあちこちの科学史書に、ガリレオ式望遠鏡は視野が極端に狭く、木星や土星を導入するのにかなり苦労したと書かれていたのを、ぜひとも確かめてみたいと願っていた評者のこだわり夢が、たった今実現した! それもあっという間に作り上げてしまった(写真)。こんな狭い視野で、果たしてまともに目的天体に向けられたのか知らん? と疑ってしまった。イヤァ、歴史がわかってしまうすばらしい実験道具ですぞ。
でも、レンズ磨きをはじめ、鏡筒のカーバチュア、光軸合わせなど、ガリレオはいったいどうやったのだろう? 疑問はつきない。また、本文には渡部潤一・竹内薫両博士のうんちくやCAMUI型ロケット開発者永田晴紀北大教授のお話、それに何よりもガリレオの土星や太陽のスケッチ(どちらもあまりお目にかかれない)など歴史的価値のある資料が満載されている。まさに大人向け科学書である。探求心あふれるみなさんに、ぜひおすすめしたい。
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