- 講談社
- 20.8×14.8cm、128ページ
- ISBN 978-4065100141
- 価格 799円
本書はこの半世紀(半生記ではなく)の間買うことがなかった漫画本。いつもの通り、神保町のSH書店4階天文書コーナーで発見した。手にとってひっくり返した途端、エッと思った。お尻露出でチャリにまたがる主人公(若手バリバリの天文学者)の絵が…。
その途端、評者は本書をぜひ天文学者及び天文愛好家にお勧めしたいと心に決めたのである。なぜ? といえば、もちろんいろいろな感じ方や考え方があるだろうが、その一つに一般の人が、上記の方々に対し、こういう見方をしているのだということを感じ取っていただきたいからだ。特に、近年大流行の膨張宇宙論・ダークエネルギー・マルチバースなど最新の理論天文学を研究している若手の天文学者達に、本書を読んでというか見て味わっていただきたい。あなた! 本書記載の巨大恒星Westerlund1-26のサイズを知っていますか? 巨大惑星木星の主成分は? 地球の直径は? 全部、主人公の天文学者は答えられなかった。おまけにズッキーニを買ってくるよう頼まれたけれど、買ってきたのは胡瓜だった。
面白いですよ、でも考えさせられますよ。主人公はなぜか結婚できてしまうのだが、オチがこれまた面白い。まぁ、これ以上は読んでからのお楽しみにということにしておこう。ともかく、一般の方々は我々をこう見ていると思って間違いなし!
最終頁に次号の発行予定が記されており、来年春頃だそうだ。皆さんお楽しみに!