- 星海社
- 208ページ
- 定価 1100円
日本初サラリーマン宇宙旅行者を名乗る著者は、本書「おわりに」に記しているように義足の障害者だという。障害者として史上初めて宇宙に行く人間になるかもしれないそうだ。評者も昔、やせっぽちで背高のっぽ、眼鏡人間で目が悪く、英会話は苦手、ただ一つ宇宙好きが取り柄だけの日本人だったので、宇宙には行きたかったのだけれど、最初から諦め人間だった。JAXA相模原キャンパスの通りを挟んで所在している相模原市立博物館プラネタリウムに解説のお手伝いとして伺った時に、「あぁ、ここにお世話になりたかったなぁ」と、朝晩いつもガックリしていたモノだ。
著者は、2005年JAXAの試験に繰り上がり当選合格した元サラリーマン、というより日本IBMのエンジニア。詳細は本書冒頭でお読みください。時代が変わり、今や本書に紹介されているように、日本にも様々で多様な宇宙旅行の会社が設立されている。ホントにこんなにあるのだと感じてしまうほど…。今や宇宙時代、というより宇宙ビジネス時代なのです、読者の皆さん!
ミサイルを打ち上げることのみに専心し、隣国や他国の迷惑や感情を顧みようともしない国もあるなか、私たちは月や火星を目指すのだということを、普通のサラリーマンさんが世界に示していただきたい。応援します!