- 集英社
- B6判、206ページ
- ISBN4-08-314007-0
- 価格 798円
渡部先生が随所に登場し、白衣姿で学者然として、説明役を演じる。それだけで笑いをひく。もちろんボケ役は派出所警官の両津勘吉さんだから、渡部先生の役どころは一言で言えばカッコイイ。多少内容の突っ込みが足らな気味だが、そこはマンガとしてやむをえないところ。とりあえず、子ども向き内容として抑えてあるようだ。特に、本書は両さんのボケ役的キャラクターがうまく利用され、短い筋立てでもストーリー展開や結末にも無理がない。内容と説明にあまり肩肘を張っていない点で、子どもたちも気軽に読めるはず。
評者の子ども時代にはあまり見受けることができなかった教育的マンガ。マンガを楽しみながら、百科事典的知識がマスターできるなんて、今の子どもは幸せである。
春夏秋冬各章に配置されたギリシャ神話は有名どころばかりだが、ギリシャ神話を主題とした本ではないのでこれで十分である。欄外を飾る「両さんメモ」は参考になりますよ。