- 中央公論新社 刊
- 11×17.3cm、257ページ
- ISBN 978-4121023520
- 価格 929円
著者は技術系の人として、宇宙開発事業団・JAXAなどで長年指導者として宇宙飛行士を指導育成してきた人。その経験からの著書として出版された。宇宙飛行士志望者だけでなく、すべての人の育成を図る人々に読んでいただきたい本として本書を紹介お勧めしたい。評者も一応はプラネタリウム解説員としての後輩を指導したことがあるが、すでに定年後4年半を経過した過去の人。およそ後に続く人の育成とは、その人の良い点を良く見ることである。故に評者はその人の評価を、全て加点法で行った。減点法は上から目線である。特に、宇宙飛行士は未来の仕事であり、それに対して完璧な人は、現時点で誰もいるはずがない。だから、加点法が特に重要だと言うことが、本書を読んでよく判る。コップ一杯の水が40万円など、ISSでの雑学も満載だ!
実は評者も宇宙飛行士選抜試験の募集要項を貰ったことがある。それでオシマイだったが、なぜなら身体強健・英語堪能…などなど、一発でダメなことがはっきりしたからだ(虫歯がいっぱいあることもその一つ)。ロシアの寒冷地でのサバイバル・トレーニングなども、アァ、ダメだ。でも、こんな人が宇宙飛行士になるのだ、ということがよく判ったことが御利益だった。もちろん若い人はそれにめげず、本書を熟読し未来の仕事目指して、頑張ってください。役職者も本書を熟読し指導の要点を学んでください。会社の発展の為に!