- 徳間書店
- 19.4×13cm、205ページ
- ISBN 978-4198642754
- 価格 1,296円
一言で言って「楽しい本」。誰かに宇宙のことを教えたくなること間違い無し。著者は、あの有名な理学博士でサイエンス作家。みなさんもテレビなどでよく見かける人ですよね。
「はじめに」にあるように、著者は子供の頃、夜空を見上げて様々な疑問を持ったという。ちなみに評者も同じ。だって、そうでしょう? 私を取り巻く宇宙は、最低でも私より大きい。いや、太陽はとても眩しく光っているけれど、同じく光っているという星は何であんなに暗いのだろう。土星のヘンテコな環っかは、なぜあるんだろう。望遠鏡で天体が大きく見えるわけは? 月に人が行ったのは、評者が22歳の時のことだが、アソコを人が歩いているなんて信じられなーい、ですよ。
といった次第で、次から次へと疑問が湧いてくる。評者が恵まれていたのは、近所に望遠鏡を持っていた星のお兄さんがいたことと、評者の父が三省堂書店に勤めていたので本には不自由しなかったことだ。残念ながら、星のお兄さんは普通のお兄さんで、科学者ではなかった。でも、自由に望遠鏡をいじらせてくれた。
今の子供達は、非常に恵まれている。字さえ読めれば簡単に知識が得られるのだから。残念ながら、本書の本文はかなり難しい漢字が書かれているので、高校生ぐらいでないと難しいなぁ。でも漫画があるし、親御さんと一緒に読めば、間違いなく楽しめますよ!