- 河出書房新社
- B6判、223ページ
- ISBN 978-4-309-61605-6
- 価格 1,365円
恐ろしい本が出た!プラネタリウム解説員は言うに及ばず、およそ自ら天文にかかわりを持つと信じている人々は、全員本書を購入しなければならない。それだけでなく、1000点満点を取らなければならない。ただし、自ら天文学者と信じ込んでいる人は除く。なぜ(除く)かというと、できなかった場合、自ら烙印を押さなければならないからだ。
ジャンルに偏りは無い。星座、観望・観測・撮影、太陽系、恒星、銀河・宇宙、歴史、天文雑学(ここにこだわり天文家としての評者は特に心がひかれた)の7分野。付録の天文用語辞典もそこらにある辞典とは大違い。一見の価値ありだ。この部分だけでもあなたは知っていなければならない!
全285問をこなしきらなければ満点1000点はとれない。しかも、まったく易しくない。α星が無い星座が何個あるか? とかアルゴルの変光周期は? なんて、あなた答えられます? これくらいは評者には簡単にクリアできるが(すみません)、評者ですらウーンと頭をひねった難問も多く、しかもどの問題も、選択肢がかなり引っ掛け問題になっている。たくさんの問題例をここでご紹介すると、関係者から怒られると思うので、あとはみなさんが購入されてから、存分にお苦しみください!
多分、1回でクリアするのは不可能だろう。だが、安心ござれ!3回まで繰返し挑戦が可能だ。ともかくこんなに楽しく役に立ち苦しめられる本は珍しい。知的検定では、近日中にこの天文検定がメジャーになること間違いなしだ。