- 共立出版
- A5判、400ページ
- ISBN 978-4-320-00577-8
- 価格 2,415円
以前ご紹介した「喜・怒・哀・楽の宇宙日記 轟きは夢を乗せて」のパート2。パート1(2005年3月初版発行)は、著者が日本惑星協会のメールマガジン「YMマガジン」に1999年から2004年まで寄稿されたメッセージを集めたものだったのに対して、その続きとして2005年から2008年5月29日までの記事がまとめられている。
1を読んだとき同様、日本や世界の宇宙開発最前線の動きが手に取るようにわかるだけでなく、的川先生がこれまでずっとこだわってこられた、そしてこれからもそうであるに違いない宇宙教育への思いが、ヒシヒシと読み手に伝わってくる。そういえば、とくにこの期間に起こったはやぶさのドキドキや冥王星の降格、かぐやのスッキリは、世相のモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。やはりこれからは宇宙ですよ。的川先生、どうぞよろしくご活躍ください!
また、付録の「人類の宇宙進出の歴史と有人宇宙活動」もすごい。36ページに渡って、火箭やコングレーブ・ロケットから、V-2やスプートニク、アポロを経て宇宙ステーションやオライオン(巷ではオリオンという)までの詳細な展望と豊富(さすが的川先生!)なモノクロ写真が、各ページに展開する。とても付録とは思えない内容で、ここだけでも、見て読む価値あり!