- 青春出版社
- 19×13cm、144ページ
- ISBN 978-4413231206
- 価格 1296円
著者がお生まれになった年はあいにく不明だが、評者が教員に就職した同年東大宇宙研に就職されたので、多分同世代の方。あの歴史的な衛星「おおすみ」の開発に携わられた実力者。その後、評者が五島の解説員に滑り込んだ1974年宇宙開発事業団に転職され、数々のプロジェクトに参画されたという。そんな方が書いた子供向けの本だから、評者もガンバラナクッチャとチョー刺激を受けた。本書題名にもあるヤバいが連発された内容で、これを大人が知らないというのはチョーヤバい。
すなわち、本書に記された最新情報をもしや1つでもご存じなかったなら、チョーヤバいことなのだ! たとえば、宇宙に無重力空間がないとか、宇宙服は100kg以上あるのに重くないとか、宇宙に行くと力士に似てくるとか、洗濯しなくても宇宙服は匂わない等々。では、地上では何故反対のことになるのだろう、更に皆さん誰もがごく日常的にお使いになるトイレ(お手洗いは死語になった?)が実は宇宙では大問題なのだ、と考えると、地球という場所が生命の存在に適合した、宇宙ではむしろ特殊と言っても良い場所である事が、大人にはよくわかるのだ。
どうです皆さん。この際、本書をじっくりお読みになって、人類や生命体が住む地球についてじっくり考えてみませんか。