- 永岡書店
- 12.7×18.3cm、116ページ
- ISBN 978-4522433539
- 価格 1,296円
夏休みということで、子供を対象とした天文書も多数出版され始めた。本書評でも先ず本書、というより本ポスターを取り上げることにした。評者は各地のカルチャーセンターで、望遠鏡を床の間に飾っておくと、それを見た近所の人々がお宅の格付けが出来るので、効果抜群ですよ!とお勧めしているが、これからは望遠鏡が無くても壁にこのポスターを貼りましょうとお勧めしようと思っている。
ポスター4枚の裏にはそれぞれ4季節の代表星座が紹介されているが、表には(1)太陽系の天体(2)月の満ち欠け(3)星空の見方(4)宇宙観測の旅が、それぞれ大きく紹介されている。評者が気に入ったのは、特に(1)太陽系の特徴(NASA図版の海王星までの縮小スケール(2)日月食説明図(3)の北天の日周運動と北極星捜索法(4)各種観測衛星のリアルな図と解説である。このようなポスターに眼を向けてくれるお客様は、特におもてなしをしよう。
来年以降の版には、ぜひとも宇宙論の話、特に宇宙には普通の物質よりはるかに多いダークマターやダークエネルギーについてのポスターも、加えていただきたい。今やそれらも絵にすることが出来る時代になってきたからだ。あるいは固有運動で星座の形も変わることや、超新星爆発や、太陽系とは似ても似つかない系外惑星などなどどうでしょうか?
星座早見盤などの付録も面白いですよ。ご家族でぜひお楽しみを!