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星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

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大人が読みたいニュートンの話 万有引力の法則の「完成」はリンゴが落ちて22年後だった!?

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大人が読みたいニュートンの話 万有引力の法則の「完成」はリンゴが落ちて22年後だった!?
 

  • 石川憲二 著
  • 日刊工業新聞社
  • 18.4×12.8cm、144ページ
  • ISBN 978-4526077517
  • 価格 1296円

言うまでもなく、本書は科学雑誌ではなく、ニュートンの伝記である。それも、万有引力の発見に特化した本である。副題にあるリンゴ落下目撃談(1665または6年)は、小学生でもよく知っているエピソード。74〜85頁の記事によれば、それが英国に伝来したばかりのケントの花という、傷みやすい、故に枯れやすく落下しやすい、調理の下味用に使われた種類で、美味しい果物ではなかったとか、ニュートンから万有引力を教えてもらったハレーが出版資金を援助したプリンキピアが出版された1687年よりさらに後の1726年4月25日(ユリウス暦)だったという。皆さんは、約70年も前のこと、記憶しています? これって、例え話・作り話といった方が正確なのではないでしょうか。

あるいは、ニュートンが虹は七色と言ったのは、音階のドレミファソラシ(ド)と無理矢理関連づけたという説も紹介されている。大体、虹は五色、六色、八色と、世界各地ではバラバラなのだ。本書には書かれていないが、日本で七色というのは、青い目の欧米人は識別できない藍色を認識するからだそうだ。その他、本書は子供が読んでもビックリのエピソードで溢れている。面白いですよ。

今やニュートン力学は古典となり、重力波やブレーン宇宙論など、かつては想像すらできなかったものの時代。ひとつこの際じっくりとニュートンについて学んでみませんか。

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