- 日本文芸社
- 21×14.8cm、128ページ
- ISBN 978-4537261868
- 価格 734円
本書は普通の現役サラリーマン諸兄諸姉には困難かもしれないが、昼間のうちに読みましょう! 眠れなくなるほど厚ぼったい本ではないが、まさしく面白い。一昔前のアマチュア向け天文書(ほぼ星座オンリーの本)」とは全く異なり、(1) 銀河中心周り約2億年の太陽系は、一周の間に銀河面を3〜4回上下する、(2) オールト雲が3000〜4000年ごとに銀河系のダークディスク面を横切る際に揺すぶられ、そこから天体が太陽系内部に落下する。地質学者達によると、3000万年周期で隕石などが地球に落下していたことが判っている、(3) ダークディスクについては2020年までの天文衛星ガイアによる調査で判明するはず、(4) いわゆるジャイアント・インパクト直前の地球はわずか8時間周期で自転していた、(5) スノーボール時代の地球は3000m厚の氷で覆われていた、(6) 太陽表面は5分周期で震動している、(7) 太陽の巨星化で80億年後には表面が地球に到達する、(8) カロリス盆地(水星最大の凹孔)は直径100kmの天体との衝突でできた、(9) 金星の逆自転は厚い大気との相互作用で生じたらしい、(10) 土星環形成は衛星と小惑星との衝突によるらしい、などなど面白いことやトピックスが本書では楽しく語られているのだ。
こんな最新かつ心地よい本が、たったの680円で購入できるなんて、私たちはなんと良い時代に地球上にいるのでしょうか。著者渡部先生に乾杯!