- 文研出版
- A5判、167ページ
- ISBN 978-4-580-82035-7
- 価格 1,365円
小学校6年生の天文少年、幸太と淳を中心に繰り広げられる、ひと夏の物語だ。ふたりはよく見える天体望遠鏡が欲しくてたまらないが、小学生ではアルバイトをするわけにもいかない。そんなところへ、幸太のいとこの愛梨が東京からやってきた。彼女は夏休みの間、田舎で過ごし、その後はアメリカの学校へ行くという。写真が趣味で、ちょっと生意気な愛梨は、時給300円で淳に天体写真の撮り方を教えて欲しいと頼んだ。それを聞いた幸太は…。地元の同好会による天体観望会のようすや反射望遠鏡の自作の話など、ちょっと「古き良き時代」の香りもする、読後感がさわやかな一冊だ。