- 化学同人
- 20.8×14.8cm、376ページ
- ISBN 978-4759819502
- 価格 2376円
本書は丸の内のM書店で購入したが、他の書店で見かけることはなかった。もしやと思い、数店回り、天文書・科学書ばかりでなくSF関係書棚も探してみたが、どの店にも発見できず。従って、どこかのお店で入手するなら今。確実には出版元に直接どうぞ。
うっかりするとSFっぽいが、さにあらず。本書掲載の著者紹介によれば、著者の一人は、世界初の科学と空想科学、宇宙生物学の講座を開講し、NASA宇宙生物学研究所サイエンス・コミュニケーション・グループ創設者、もうお一人は航空宇宙工学を学んだサイエンス・コミュニケーターと言われる方だ。もちろん内容は宇宙科学そのもの。小惑星帯を無事に通過することが可能かをはじめ、宇宙船が真空宇宙で急旋回できるかとか、系外惑星・系外衛星などの最新トピックスが、目が醒めるほどにポンポンと飛び出る。
もちろんデススターやら、エンドア、ホス、タトゥイン、ベスピン、エグゾゴース、ジェダイ、ウーキー、ワトー、ストームトルーパー、ブラスターボルト、カイロ・レン等々、スターウォーズファンが泣いて喜ぶようなものを、実にサイエンティフィックに分析しているのである。読了後、評者がこれはもう今世紀最後の世界を描いたSFではないかと錯覚し、小学校入学前の孫達(読むのはまだ無理)にも本書を紹介しそうになったほど。