- 経済法令研究会
- 17.4×10.6cm、210ページ
- ISBN 978-4766848199
- 価格 864円
縣さん(というより縣君)やってくれましたね! 評者は、かねてから天文学者がいつなぜ宇宙に関心を持つようになったかをコレクションしている。たとえばあの有名なメシエは1748年のパリ皆既日食、M. シュミットは1942年の月による恒星食、ベル=バーネルはお父さんの蔵書、セーガンは自然史博物館とプラネタリウム見学、野尻抱影はしし座流星群、もちろん小口径望遠鏡も多く、エディントン、トンボー、ガモフ等々。評者の場合も、小学4年の時に近所の「星のお兄さん」に見せてもらった土星の環が、ノーベル医学賞受賞者本庶佑さんの場合と同様、生涯忘れ得ぬものとなった。
縣さんの場合は、本書37頁を読んでいただくこととして、本当に本書タイトルは不思議なことですよね。下手をすると、その人の一生を決定づけるかもしれないのだから。南米コロンビアのプラネタリウムでの出来事は、これも43頁に記されているとおり、あぁその若者たちの今が気になって仕方がない。
一方、増え続けているスペースデブリや、地球接近天体の恐怖も、電力会社社員の皆さんはまともに考えていますか? 原発はやめよう! 津波より恐ろしい話で、いつどこにでも墜ちるのだから。ともかく本書をよく読んで、読者の皆さんには宇宙視点を持ってほしい。6個のコラムも是非お読み戴きたい絶品ばかり!