- キョーハンブックス
- A5判、128ページ
- 2009年9月
- ISBN 978-4-87641-824-4
- 価格 1,365円
裏表紙に記されたメッセージどおりに”理系”+”観光”=未来が見える!…かどうかは良くわからないが、少なくとも理系人が現代を語るには、現場に行かなければならないのは確かだ。評者が常々申し上げるように、欧米と我が国の彼我の格差はやはり現物の数の違いである。科学史を勉強するのに、あるいは理科教育の未来を展望するのに、歴史的現物をどれだけ豊富に目にすることができるのかが、その差を生じているのだ。本からだけの知識ではやはり浅薄で、じっくり考えるのに、また人にわかりやすく説明するのに、物を見ている・見ていないの違いは大きい。
これまで、評者はあちこちのプラネタリウムは当然のこと、科学系博物館・科学館・資料館にお参りさせていただいた。その際、事前に何とかガイドブックを入手しそれを片手に巡業したが、全国の最新データはなかなか簡単に調べることができなかった。数冊手に入れても出版が数年前というものだった。だが、本書は違う!2009年9月22日第1刷発行で、データは同年7〜8月現在と明記されている。おまけにMapFanで周辺地図が閲覧できる。
早速評者がお参りしたいと思っているのは、(1)地図と測量の科学館(2)印刷博物館(3)産業技術総合研究所地質標本館(4)木の葉化石園(5)浅間火山博物館 (6)秋田大学工学資源学部附属工業博物館 (7)磐梯山噴火記念館(8)かかみがはら航空宇宙科学博物館(9)きっづ光科学館ふぉとん(10)時の資料館、そして打上がない日にJAXA種子島宇宙センター宇宙科学技術館に行こう。もしかして、そこらでみなさんにお会いするかも!それらしいノッポ老人を見かけたら声をかけてください!