- 高知新聞社
- 275ページ
- 定価 3200円
著者の関勉さんは25歳時の1956年10月6日、クロンメリン彗星(27P)を再発見し、1961年10月11日に自身初となった関彗星(C/1961 T1)を発見。翌年2月4日に2個目となる関・ラインズ彗星(C/1962 C1)を見つけた。そして1965年9月19日、かの有名な池谷・関彗星(C/1965 S1)を発見した。結果、本初の旧版「未知の星を求めて」が1966年5月1日に出版された。
確か、我が家のボロテレビで、池谷薫さんと関さんのコメット・ハンターとしての映像番組を見た記憶がある。当時15歳だった評者は神田在住だったので、彗星発見は夢のまた夢だったが、本屋街に住んでいたので、早速旧版を入手し、むさぼり読んだ。だが今は、同署は押し入れの奥の奥に隠れまみれており、行方不明。
そこへ新版が出た! という知らせを聞き、東京駅や多摩センターのM書店、新宿のB書店、神田のS書店、青葉台のB書店などなどを探し回ったが未発見。彗星探しより難しい事を知った。アストロアーツで取り扱っていることを聞くに至り、同社に行ってやっとのことで入手した次第。しかも、関さんの自筆署名・印鑑付き。今はつくづく本を大事にしようと決意した! 入手はアストロアーツにお問い合わせのこと。
読者の皆さん、本初は、必ず「初版後書き」と「後書きにかえて」から読み始めてください。絶対感動すること間違いなし。コメット・ハンティングというのは、こういうことだとわかるからだ。お勧めします。