星空の名場面を手のひらに収める
iステラ
星の形にこだわりのある星図アプリで、色や明るさの違いがわかりやすく、美しい。本物のようにまたたかせることもできる。夕焼け、天の川、日食など、星空や天文現象の再現度という点では一番のデジタルプラネタリウムだ。あらゆる天体名が日本語で表示されるのも嬉しい。もちろん、GPSによる位置取得と、電子コンパスにも対応。
- 開発:アストロアーツ
- 価格:1,000円
星を見に出かけるときの荷物は最低限にしたいし、観察中はあまり手間のかかる作業をしたくない。そこで、携帯性に優れ操作も簡単なiPhone/iPod touchを天文ツールとして使うのはいかがだろう。アプリを購入・ダウンロードすることで、星座早見から懐中電灯まで、幅広い役割をこなしてくれる。特に星座早見は種類が多く、いずれも電子コンパスやGPSの機能を十二分に活用している。
※この記事は、月刊星ナビ2010年3月号の特集「天文・宇宙デジタルツール」に掲載された記事のWeb版です。同特集ではこのほかにも天文趣味人が使って便利なソフトウェア・モバイルツール・Webツールを多数紹介しています。
※掲載されている情報は2010年2月4日現在のものです。iPhone / iPod touch のアプリは iTunes App Store での取り扱いや価格が予告なく変更されることがあります。ご了承ください。
星空の名場面を手のひらに収める
星の形にこだわりのある星図アプリで、色や明るさの違いがわかりやすく、美しい。本物のようにまたたかせることもできる。夕焼け、天の川、日食など、星空や天文現象の再現度という点では一番のデジタルプラネタリウムだ。あらゆる天体名が日本語で表示されるのも嬉しい。もちろん、GPSによる位置取得と、電子コンパスにも対応。
機能の多さは最高峰
観測現場での実用性を重視したシンプルな表示の星図アプリで、天体が検索しやすい。メニュー、および星座など一部天体の表示は日本語化されている。Pro版は数ある星図アプリの中でも最多のデータ量を誇る。視野角表示や写真タイマー、望遠鏡コントロール機能まで備え、まさに「プロ向け」。
iTunes で購入Starmap Starmap Pro
充実したデジタルプラネタリウム
日時変更や表示設定などの操作体系が洗練されていて使いやすい。また、各天体の解説(英語)が他のアプリと比べて圧倒的に充実している。観測の現場よりも、室内で調べる用途に向いている印象だ。高機能版のSkyVoyagerでは望遠鏡コントロールにも対応。
iTunes で購入skygazer SkyVoyager
観測入門者におすすめ
カメラを通して見た現実の空に星図を重ねるというユニークな機能もあるが、星図そのものはごくシンプル。その代わり自動生成される「今日のデータ」が充実。月面マップ、惑星観望ガイドなど、望遠鏡を買ったばかりの入門者には嬉しい情報がそろう。米国の専門誌Macworldが選んだ教育カテゴリーの2009年最優秀アプリでもある。表記は英語。
楽しい雰囲気の星空を表示
世界天文年2009の公式アプリにも認定された星図アプリ。どちらかというと初心者を意識した作りで、星図もリアルさより派手で楽しい雰囲気を優先している印象だ。恒星の表示が独特なので戸惑うかもしれない。機能もシンプルだが、電子コンパス連動や情報表示、検索などの基本をしっかりと押さえている。
手軽に楽しむ太陽系ツアー
探査機の観測データにもとづいて、リアルなテクスチャの太陽系の惑星や衛星を3Dで表示する。天体を拡大したり、視点を変えたり、時間を進めて動きを眺めたりとバーチャルな太陽系ツアーが楽しめるのだ。各天体のデータや解説を読むことも可能だ(英語のみ)。地球の雲は3時間ごとに最新データを取得するなど、作り込みが細かい。
惑星で遊べる無料アプリ
太陽・月・惑星の位置表示に機能を限定したシンプルなアプリ。表記は全て英語だが、簡単に理解できるものばかり。星図への位置表示や出没グラフはなかなか実用的。星図の背景としてなぜか赤外線マップや宇宙背景放射が選べたり、各惑星(最新データで描画されている)をくるくる回すモードがあるなど、お遊び要素もあって飽きない。
人工衛星マニア必見
国際宇宙ステーションやスペースシャトル、イリジウムなど、あらゆる人工衛星の軌道を調べ、現在の位置や地上から見えるタイミングなどを教えてくれる。中でも重宝するのが、見え方を星図に表示してくれる機能。宇宙飛行士の野口さん達を乗せた400km上空の国際宇宙ステーションを、自分の目で確認しよう!表記は英語。
正真正銘の公式アプリ
NASAが公開している無数の宇宙・天文情報を閲覧するためのアプリはたくさん存在するが、中でも際立っているのが、NASA自らが手がけたこのアプリ(英語)だ。ロケットの打ち上げ予定や衛星の開発・運用情報を調べるのは、時としてパソコンでNASAのサイトにアクセスするよりも簡単だ。膨大な画像と動画も直接閲覧できる。
楽しい雰囲気の星空を表示
APODViewer(エー・ポッドビュアー)は、NASAのページ“Astronomy Picture of the Day”(今日の天体画像)を閲覧するアプリ。毎日の画像には解説文(英語)もついている。画像の検索、お気に入り登録、保存が簡単にできる。日めくりカレンダー感覚で使ってもいいし、ランダムに画像を表示して次々と眺めるのもいいだろう。
時刻管理はお任せ
専用のNTPサーバーにアクセスすることで正確な時刻を取得、表示してくれるアプリ。なんと、NTTの「117時報サービス」風に時間を読み上げてくれる機能もある。小惑星による恒星食のように、現象と時刻を同時に確認することが必要な観測で活躍するに違いない。タイマー機能も備え、応用の幅はかなり広い。
iPhoneを懐中電灯に!
起動すると、画面が真っ白になる。要するに、とっさに使える懐中電灯だ。明るさや色も変えられるので、「赤セロハンを貼った懐中電灯」にすることもできる。ちょっとだけ手元を照らすときや何かを落としたときなど、懐中電灯を探すのも煩わしいときに重宝するアプリだ。