CANP'99 開催される
【1999年5月17日】
15日、16日の両日、兵庫県西はりま天文台で冷却CCDユーザーのメーリングリスト CAN (CCD Astronomy Network) の会合「CANP'99」が、開催された。
これからCCDを始めようとういう初心者から、冷却CCDを自作してしまうヘビーユーザーまで様々なユーザー約30名が天文台に集まった。討議の内容も、各社冷却CCDの使い勝手の報告から、プロの天文学者とアマチュア天文家の接点など、幅広くかつ「濃い」内容の討議が連日繰り広げられ、予定した時間が足りなくなるほどであった。
また、今回STシリーズの開発元の米SBIG社のバーバー副社長も来日し、SBIG社の紹介から、新製品のアマチュア用スペクトロメータの紹介などの講演を行った。また、これまでの冷却CCDカメラの他に、誰もが簡単に扱える冷却CCDビデオカメラ・コードネーム「STV」を開発しているとのこと。カメラヘッドと4インチ液晶付のコントローラのみで操作ができ、長時間の露出が可能でビデオ出力が大きな特徴となっている。メモリも内蔵していてパソコンへのデータ転送も可能となっている。パソコンが要らないばかりか、コントローラのボタンを押すだけの簡単操作で、ローエンドユーザーの獲得を狙っているという。これはアマチュア天文家にとってある意味で画期的な製品になる可能性が大きいだろう。詳しくはスカイウオッチャー8月号で取り上げる予定だ。
また、会員投票による DIPOTY(デジタル・イメージング・プロダクツ・オブ・ザ・イヤー)には、2位のST-7を大きく引き離して当社ステライメージ2が選ばれた。
来年のCANPは、関東圏にて行われる予定。
※CANからのお知らせ CANは、CCDユーザーのボランティアによって運営されているインタネット・メーリングリストです。メーリングリストに参加希望の方は、can@nhao.go.jp 宛てに、題名を「参加希望」とし、本名のみを本文に書いた電子メールをお送りください(その他のいかなる情報、挨拶文なども無用です)。数日以内に、案内メールと共にメールの配信が始まります。 |