初めてのダークマター地図が作られた
【2000年3月9日 SpaceViews (2000/3/8)】
国際天文学者チームが、ハワイ・マウナケア山頂に設置された口径3.6mのカナダ=フランス=ハワイ望遠鏡(Canada-France-Hawaii Telescope, CFHT)により撮影した2平方度の範囲の200,000個の銀河像から、ダークマターの重力レンズ効果の影響による歪みを分析することにより、ダークマターの立体的な大規模構造図を得ることに初めて成功した。
ダークマターは通常見ることはできないが、宇宙全体の質量の90%を構成していると考えられている。
このチームはパリ天体物理学会(Institut d'Astrophysique de Paris)及びパリ天文台(Observatoire de Paris)に所属するYannick Mellier博士をリーダーとし、ヨーロッパ、カナダ、アメリカのメンバーにより構成されている。
<リンク>
[BBC] New light on dark matter (全体図があります)
[SpaceViews] Astronomers Create First Dark Matter Map (部分の詳細図があります)