ET捜索のための新しい電波望遠鏡のテストが行われた
【2000年4月21日 FLORIDA TODAY Space Online (2000/4/21)】
4月19日、7基のアンテナから構成される新しい電波望遠鏡のテストが行なわれた。このテストは7基のアンテナを同期動作させるもの。
この電波望遠鏡は、1ヘクタール電波望遠鏡(One Hectare Telescope)と呼ばれるプロジェクトの実験機。このプロジェクトはSETI学会――つまり、知的地球外生命体捜索学会(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)――およびカリフォルニア大学バークレー校の共同プロジェクトだ。
このプロジェクトは、2005年までに北カリフォルニア・ラッセン山周辺の2.5エーカー(1万平方メートル)の領域に1,000基の6メートル・アンテナを建設しようとするもの。すべてのアンテナは同期して動作し、地球外知的生命体からの信号を捜索する。
これに必要な資金は約2,500万ドルと見積もられており、比較して言えば安上がりだ。完成すれば、ET捜索専用のための電波望遠鏡としては世界最大のものとなり、現在世界最高の電波望遠鏡であるニューメキシコ州のVLA(Very Large Array)とも並ぶものになる。
さらに、追加アンテナを増設することにより、安く簡単に拡張可能なのも特長。
なお、今回の7基のアンテナは、あまり積極的にET捜索は行わないが、プロジェクト実現のための各種実験が行なわれることになっている。