XMMニュートンの観測中にX線連星が突如大減光
【2000年5月23日 ESA Science News (2000/5/22)】
ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のX線宇宙望遠鏡XMMニュートンが4月19日、大マゼラン雲内の明るいX線連星LMC X-3を観測中、LMC X-3が突如大きく減光した。LMC X-3は、通常の恒星とブラックホールとの二連星と考えられ、過去30年間は同じ状態にあった。今回の大減光をXMMが観測できたのは全くの偶然。減光は劇的で、減光後はわずか100分の1程度の明るさになった。なお、この現象はいまのところ説明できない。今後の研究が待たれる。