銀河系中心部に糖が発見された

【2000年6月19日 space.com news (2000/6/16)

地球から約26,000光年の距離にあるの我々の銀河系の中心部に糖(グリコールアルデヒド)が存在するらしいことがわかった。銀河中心付近のガスとチリの雲――そこでは、新たな星たちが誕生しつつある――の中に発見された。初期の生命が誕生したころの地球環境は今回の観測対象のような星間雲と似ていたと考えられるため、今回の発見は生命誕生の謎を探る上で重要。

グリコールアルデヒドは他の分子と結合し、リボースやグルコース等の糖を形成する。こういったものの連なりが、RNAやDNAのような核酸を形成することになる。

発見したのは、Jan M. Hollis氏(NASA・ゴダード宇宙飛行センター所属)ら。発見には、アリゾナ州に設置されたアメリカ国立科学財団(NSF)のキットピーク12m電波望遠鏡を用いた。研究成果は『アストロフィジカル・ジャーナル』誌に投書した。