ロシア下院、賛成圧倒的多数でミール廃棄反対を採択

【2001年2月22日 SpaceDaily / AFP (2001.02.21)

ロシア連邦下院は、同国の宇宙ステーション「ミール」の廃棄に反対する決議を採択し、3月21日、プーチン大統領に対しミールの廃棄作業を取りやめるよう申請した。廃棄反対決議は、賛成が298票、反対3票という圧倒的大差で採択された。ただし、この決議は政府に対する拘束力を持たない。

ロシア政府は昨年、維持費を確保する目処が立たないことと老朽化を理由に、ミールを廃棄することを決定した。現在すでにミールを徐々に降下させる作業が始められており、最終的には3月中旬に南太平洋へ指令落下させる予定。

ミールは2月20日、1986年のソビエト連邦の時代に最初のモジュールが打ち上げられてから15年を迎えた。ミールは、ソビエト連邦時代の宇宙開発の栄光の象徴である。