火星北半球の海岸線は火山活動に関連するものか

【2001年4月9日 University of Arizona News Release (2001.04.06)

火星の北半球に見られる海岸線のような地形は、実は海岸線などではなく、火山活動に関連した地殻の縁に過ぎないのかもしれない。こんな新説が発表された。

この新説は、アリゾナ大学の惑星科学の大学院生とマサチューセッツ大学の研究員との合同研究チームが、4月5日発行の科学誌『ネイチャー』に発表したもので、現在火星を周回中のNASAの探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」のレーザー高度計により得られた火星の詳細な起伏データに基づくもの。研究チームは、この発見は、「火星の地殻活動について新たな視点を切り開くものだ」としている。

ただし、この新説は、火星北半球を海が覆っていたという可能性を否定するものではない。