太陽観測衛星「ようこう」打ち上げ10周年

【2001年8月30日 かわべ天文公園 矢治健太郎氏】 9/11 update

今日8月30日は、太陽観測衛星「ようこう」打ち上げ10周年にあたります。

太陽観測衛星「ようこう」は、1991年8月30日に、鹿児島県内之浦の文部省(当時)宇宙科学研究所鹿児島宇宙空間観測所で打ち上げられました。

「ようこう」は、太陽コロナや太陽フレアをX線で観測するために打ち上げられ、打ち上げ以来、数百万枚の太陽のX線画像を撮影してきました。フレアのカスプ構造、マイクロフレア、X線ジェット、X線輝点など、さまざまなコロナ中の現象を発見・観測しました。また、太陽コロナの加熱メカニズムや太陽フレアの発生メカニズムに迫りました。

科学衛星が10年もの間、現役で観測を継続することは非常にめずらしいことです(オーロラ観測衛星のあけぼのは現在12年目)。結果的に「ようこう」は太陽活動をほぼ一周期観測することができました。

9月17日から20日、ハワイのコナでようこう10周年国際シンポジウムが行われ、ようこう打ち上げ以来の太陽観測の成果が報告される予定です。

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