池谷・張彗星(C/2002 C1)の軌道要素(改良版)

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【2002年2月5日 アストロアーツ】

4 日のニュースでお伝えした池谷・張彗星(C/2002 C1)の改良軌道を村岡健治さんが計算してくださったので紹介しよう。

(池谷・張彗星 C/2002 C1 の写真)

池谷・張彗星(写真提供:アストロアーツ 門田健一)

池谷・張彗星(C/2002 C1)の軌道要素
(提供:村岡健治氏)
近日点通過2002 年 3 月 18.868 日
近日点距離0.50995 AU
離心率1.0
近日点引数34.159 度
昇交点黄経93.279 度
軌道傾斜角28.108 度
標準光度7.5 等
光度係数10.0

4 日夕方の観測では CCD 全光度 9.7 等級、コマ視直径 2.4 分とのこと。眼視等級ではこれより 1 等ほど明るく見えるだろう。増光のようすはまだよくわからないが、このままの勢力を保てば、夕方の低空で 4 等級まで明るくなり、3 月末には明け方の空に現われて 5 等級で駆け抜ける、という線が濃厚。近日点距離が小さいので、光度は上方修正の可能性がある。

以下に概略位置と詳細星図、彗星の位置の表を掲載する。

(日没後の西空での概略位置)

(彗星の概略位置の星図)

日没 1 時間後の東京における概略位置。高度(方位)線は 10 度ごと。
ここしばらくは、夕空での地平高度は変わらず、方位が北へ移動していく

(赤経・赤緯座標での詳細星図)

(彗星の詳細位置の星図)

位置は 18 時(日本時間)のもの。星図中の恒星は 10 等級まで表示。
くじら座の尾部に位置し、北西方向に移動していく。クリックで拡大

(彗星の位置推算表)

それぞれ 18 時(日本時間)の位置(J2000.0)。

月日赤経赤緯等級太陽離角
2/ 50h15.6m-15°40'8.643.3°E
2/ 60h17.3m-15°08'8.542.8°E
2/ 70h19.1m-14°36'8.442.4°E
2/ 80h20.9m-14°04'8.342.0°E
2/ 90h22.7m-13°30'8.241.5°E
2/100h24.5m-12°57'8.141.1°E
2/110h26.4m-12°22'8.040.7°E
2/120h28.2m-11°47'7.940.3°E
2/130h30.1m-11°11'7.839.9°E
2/140h32.0m-10°34'7.739.5°E
2/150h34.0m-09°57'7.639.1°E
月日赤経赤緯等級太陽離角
2/160h35.9m-09°19'7.538.7°E
2/170h37.9m-08°40'7.438.3°E
2/180h39.9m-08°00'7.337.9°E
2/190h41.9m-07°19'7.237.6°E
2/200h43.9m-06°37'7.137.2°E
2/210h45.9m-05°55'7.036.9°E
2/220h48.0m-05°11'6.936.5°E
2/230h50.0m-04°26'6.736.2°E
2/240h52.1m-03°40'6.635.9°E
2/250h54.2m-02°53'6.535.6°E
2/260h56.2m-02°05'6.435.3°E

<参照>

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